幼児期の発達相談
幼児期、何も問題がなければ保育園を考えていました。
しかし、不安の大きい発達状態です。
何かしてあげなくては、方法を探さなくては。でも方法が分からない。
初めの頃はそういう日々でした。
1歳になり、2歳になり、発達相談の場に行って「発達障害」と分かったのです。
2歳の頃から療育をスタートし、並行通園を経て、転居をきっかけに思い切って保育園1本に。
それから小学校入学前診断までの時期について記録します。
みんなが知識を持っている環境
ここ数年、報道されることも多くなったので幼児期・学童期の発達障害について良く知っている方も増えています。
増えると理解してもらいやすそう…ではないですね。
今、小学生の息子はどちらかというと苦境に立っています。
小学生も発達障害について知るようになり、どちらかというと「あの人は…」という雰囲気。
4年生にもなると、「あいつ、〇〇なんじゃね」と平気で言われてしまいます。
苦しいものですが…
- 幼少期から療育を受け続けてきたからこそ今がある
- 今の状態は、比較的ベストな経路をたどってきた結果なんだ
そう捉えています。
発達相談で分かる
乳児期は児童館に行ったり、体重を計る健診に出かけたりしていましたが、並んで相談しても「そのうちね」「成長して変わってきますよ」という回答ばかり。
次の月も、その次の月も。
気にしすぎると指摘され、子どもも絵本の読み聞かせをイヤがって長い時間待てません。
ほかの相談先を探しました。本当に情報が欲しかったですね。
そこではじめて「施設」と名がつくセンターの発達相談に出かけました。
来ている親子連れは少なく、職員の方に日ごろの様子を話していると、発達障害の可能性の説明がありました。
情報を求めて探して回っていたのです。
しかし、初めて「発達障害」ということばを聞き、倒れそうな感覚がありました。
「自分の子どもが」「ある障害に当てはまる可能性」
職員さんの話を聞くほどにうちの子に当てはまるため、驚くばかりでした。
療育施設へ通う
説明を聞いてから納得できないままでしたが、療育が必要だと分かり、通う決断をしました。
はじめのころは週1~2日。親もつきっきりで通園です。
療育の様子を見ながらアドバイスを聞き、接し方・声のかけ方を学んできました。
そのうち通う日数も増え週3~4日になりましたが、息子の睡眠リズムの不調は相変わらず。
日中たっぷり遊びまわっても、まだ体力が残っている無尽蔵タイプのようです。
療育施設では「昼寝」の設定なし
支援センターなどの療育施設に通い始めた当時、昼寝の時間もなく帰宅するものなのですね。
保育園などのイメージで、昼寝タイムがあるような想像をしていたのです。
- 昼寝タイム無しなので子どもが夜、眠ってくれる。
- 帰宅して夕方眠ってしまう。夜寝付くのが遅い。
など、療育に通っている子ども達も人それぞれ。
睡眠のアンバランスさを持っているようでした。
療育先から小児科の発達専門医を紹介してもらう
療育を受けていて、もう一つ初めて知ったのが病院の「発達専門外来」。
臨床心理士ではなく、小児発達専門医です。
発達外来がどの病院にあるとか、どのような手続きを踏むとか、普通に育児していたら分かるわけがありません。
一般的に初診まで半年ほど、ということのようです。
療育施設と臨床心理士さんから紹介されたおかげで、話をつなげてもらえて本当に助かりました。
慣れてきた次年度
慣れてきた次年度より、子どものみ週5日通うことになりました。
日中、おおよそ4時間の預かりです。
その間私は…大半が親としての勉強と保護者会活動でしたね。
園内行事の準備をひたすら手伝っていきます。
春夏秋冬、いろんな行事があるものです。
子どもたちが喜びそうなグッズを買いそろえたり、何週間もかけて手作りしたり。
本当は…働きに出たかったですね。
出産までは通勤していた自分。
子どもを育てるって、自分がなくなることだったの?というのが当時の実感です。
少しずつ、自分というパーツをニコニコしている子どもに置き換えていくイメージです。
私は消えた。そういう感覚が悲しかったものです。
保育園に入れそう?
療育施設の判断で、一部の子どもは一般の保育園に遊びに行ける設定療育の場があります。
普通の子ども達と遊ぶのに、選別され、許可を受ける感じです。
遊びに行けるのも、せいぜい月に1回程度。
普通に子どもを幼稚園・保育園に預ける。
そういう権利すら簡単にはもらえない状況に、改めて気がつきました。
希望して、並行通園に
療育先にムリを言って、並行通園したい旨を主張しました。
目標は設定療育で知っている保育園です。
ただし、並行通園と言っても週に1回が限度。
あとの4日は療育通いです。
市役所で相談して、この保育園ならうちの子も慣れている旨をしっかり説明しました。
面接も申し込んで受けに行き、洗いざらい説明してきました。
市役所には就職活動中として申請。
先方に説明の上で面接を受け続けていること、ほかの保育園は選べないこと、身内も誰もいない土地で生活している転勤族であることを伝え続けました。
結果、届いた通園許可。
仕事も決まり、療育時間の延長申請も通りました。
保育園の決定は、療育先のサポートのおかげだと思います。
以降の後半部分については「幼児期のこと 後半」をご覧ください