『就学前相談会』『就学前検診』について
年長さんになると、発達面に心配のあるお子さんの場合、事前に相談会で相談することができます。年長さん保護者向けに日程が通知され、希望者が受けることになります。
春頃には地元の相談会の案内が公開されますので参加希望の場合は希望日程等を提出します。あとは相談会の日程に合わせて書類を用意したり相談を受けたりという流れです。
療育を受けているお子さんは支援先から勧められるでしょうし、そうでないお子さんも通園先から相談会のことを案内されるかもしれません。
就学前相談会・就学前検診で何を相談する?
年長さんの時点で、障害のあるお子さんや発達が気になるお子さんは、進学先の選択について相談することになります。
- 通常級
- 支援クラスへの通級(通級指導教室)
- 支援クラス(知的級・情緒級)
- 特別支援学校
学校によって支援学級の設定数も異なりますので地域差があるでしょう。どこへ進学するのか、在籍をどうするのか考えていくことになります。
就学前相談会・就学前検診で行われること
翌春に控えた子どもの進学先を前年度のうちにしっかり相談していくため、
- 保護者
- 児童本人
- 教育委員会の担当者
面談や話し合いを行っていきます。就学相談までに知能検査等の結果が必要書類となるケースもあるようです。
教育的観点・医学的な意見を踏まえ、本人・保護者の希望を聞き取り、地域の学校や実情に沿って判断がなされます。
文科省が定めている「就学基準」という基準があります。
上の円グラフは、相談会等で審議対象となったお子さんの進路についての平成21年のデータです。
支援が必要と判断されたお子さん(就学基準に該当:24.1%)のうち
- 支援学校へ進学=67.4%
- 地元の小学校へ進学=「認定就学者」=32.4%
という内訳になっています。
つまり、相談会に参加したお子さん全体で見ると
- 相談者の約16%が支援学校へ進学
- 全体の約8割は地元小学校へ進学
という結果だったことが分かります。
みんなと一緒に受ける『入学前健診』
通常クラス・支援クラスを問わず地元の小学校へ入学する場合は、秋頃に地元小学校から入学に関する案内が届きます。
指定の日に学校で身長体重などの計測をしたり、親は説明会に参加したり。子どもの様子もチェックされるようです。