リズムよく生活できる「ポモドーロ法」
集中して効率よく行動する方法として「ポモドーロ・テクニック」という方法があります。
多忙なビジネスマンも実践している方法で、時間を細切れに使っていき、結果として大量の作業を済ませてしまうテクニックです。
時間内は集中して取り組む、締切時間になったら切り上げる、といったON・OFFが難しいお子さんも取り組んでみたい方法です。
ポモドーロ法で得られること
タイマーを自分で利用できるようになると、時間管理の方法が身に付きます。
- 自分でタイマーをセットして、スタート
- 時間になったら終了する
こういうスケジュール行動の練習になります。
場合によっては強制的に行動を制限されるのですが、それを自分で納得してコントロールできるようになると、
- テストや受験
- 長期休暇中の時間管理
- 大人になってからの仕事やタスク管理
などに応用範囲が広がります。お子さんが利用しやすい方法で、楽しいと感じられる範囲内で取り組んでみてください。
「ポモドーロ」とはイタリア語で「トマト」のこと
ビジネスのテクニックですが、一定の時間は頑張るという集中力を高めたり、時間が来たら修了、といった行動の練習になります。
ポモドーロ・テクニックの「ポモドーロ」とはイタリア語で「トマト」のこと。トマト型のキッチンタイマーに由来しています。
短かい時間に《作業→休む》…の繰り返をして行きますが、トータルで見ると意外に集中が続きます。もともとの目安は25分ですので、テレビ番組とほぼ同じ長さ。視聴時間の管理にもなりそうです。
25分間は目安ですので、お子さんの様子を見ながら「10分→3分」など決めてみてください。
「ポモドーロ法」の方法
もともとの方法は「25分+5分」が1コマです。用事の途中でも、名残惜しくても、ストップして5分休憩します。
- 取組み 25分 → 5分休憩 …スタートから30分経過
- 取組み 25分 → 5分休憩 …1時間経過
- 取組み 25分 → 5分休憩 …1時間半経過
- 取組み 25分 → 30分休憩
大人の場合は上記のように4つ(2時間)ごとに30分間の休憩を取るプランになりますが、子どもの場合は10分、15分など時間を調整してみましょう。
ポモドーロ法で使用するタイマー
ポモドーロ法の実践にはタイマーがあると便利です。
- ポモドーロ法を管理できるアプリを使う
- 好きな通知音を選ぶ
- 光やバイブなど無音で知らせる方法も活用
お子さんの好みに合わせて選んでいきましょう。タイマーも、音や外観の色などお子さん専用に用意すると楽しくなります。
自分をコントロールできるツールは、安心感がポイントです。家族で共有するモノよりも自分専用のモノの方が身につきやすいのです。
キッチンタイマー2個を利用
キッチンタイマーの音でも気にならないお子さんなら、用意する場合は色違いにしてみましょう。今から作業の25分をセットするのか、休憩の時間をセットするのか、なんだか分からなくなってしまうことがあるからです。
例えば赤と緑のタイマーを用意して、赤の方は25分、緑は5分と分かるように、タイマー本体に「25分」「5分」と貼っておくと間違いが少なくなります。
「タイムタイマー」もおすすめ
残り時間が分かりやすいタイムタイマーも時間の計測におススメです。残り時間を見ながら集中できますね。
行動計画に「絵カード」
ポモドーロ法では目標を細切れに設定していきますので、予定をメモで箇条書きにしておきます。
また、絵や写真の絵カードを用意すると、カードを並べるだけで計画順を設計できます。
連絡帳のチェック、宿題、翌日の持ち物の準備、テレビ、お風呂、歯みがきなど、その日の予定を並べてみましょう。
宿題は漢字ドリル・計算ドリル・プリントなど、種類ごとに用意しておくと計画を立てやすくなります。