引っ越しシーズンに「ハザードマップ」
春の引っ越しシーズンが近づいてきました。転勤の内示も出始める時期、引っ越しを予定している場合は、まず「ハザードマップ」を手に入れましょう。
市区町村のサイトでも確認できますが、物件選びの際は紙ベースで手元にあったほうが確認しやすくなります。
ハザードマップ
ハザードマップは各市町村役場や図書館・児童館・公民館で入手できます。また、国土交通省のサイト内コンテンツ「わがまちハザードマップ」でも検索できます。
《国土交通省》わがまちハザードマップ
上記サイトでは、洪水・高潮・土砂災害などのページを確認できます。
地震に関しては別途「震度」「建物被害」などが表示され、各市町村のサイトとリンクしています。一時期有名になった「揺れやすさマップ」ですね。
リンクしている市町村のサイトでは、避難施設情報・医療機関情報などが掲載されていますので、その地域の詳しい情報をまとめて確認できるようになっています。
ハザードマップを必ず確認!物件の見た目にだまされない
物件そのものが素敵な場合は注意しましょう。その地域が土砂災害警戒区域などの場合は賃貸アパートや駐車場として開発するケースが多いためです。
地価も下落しやすいため、人気が出そうなデザインの物件が増える傾向にあります。
住みやすそうな間取りも大切ですが、子育て中なら学校への近さ、通学路に危険個所はないかという点が重要なポイントです。
《警視庁》
《JAF》住宅街での交通安全
住宅街での交通安全|動画でCheck!交通安全カテゴリー10 | JAF
動画による危険認知コンテンツも充実しています。
ハザードマップは客観的な資料
ハザードマップは土地・地域の実情が客観的に分かる資料です。
感覚的にこの辺りの土地が低いか高いか、海抜でどのくらいの高さなのか、長年住んでいないと分からないものです。
せっかく転居して新しく住む場所を選べるのですから、資料を確認していきましょう。
要注意!事故物件
事故物件かどうかについては有名サイトがあります。
何かあるならば不動産会社に説明義務がありますが、短期間でもロンダリング(居住者登録など)がされると不動産会社としては説明不要となる場合もあります。
発達面に問題のあるお子さんは感覚的に敏感な場合もありますので、念のため事前にチェックしておきましょう。
転入おすすめ地域…救急病院・大型病院の近く
物件を探し回っているとその地域の商業施設周辺に目が行きますが、おススメは大病院・救急病院のエリアです。
もしもの時、休日診療が必要になった場合など、歩いてでも受診できると助かります。
そして、大規模病院のあるエリアは、災害が起きた時にライフラインの復旧が他の地域よりも早く完了する可能性が高いのです。
公衆電話も設置されていることが多く、院内に売店や自動販売機もあり、災害時に役立つツールの宝庫になっています。
また、周辺には保育園・幼稚園、放課後児童クラブや、スーパー・ドラッグストアなどが充実していると思います。
もしものトラブル時を考えて住む場所のメドを付けていくのも、物件を絞り込む方法として役立つでしょう。
《まとめ》居住地決めは子ども重視で
何かトラブルが起きた時、一番困るのは子ども達です。できるだけ災害やトラブルの起きにくい地域を選んでいきましょう。
大人は車でもバイクでも乗れます。お金があればバスやタクシーも使えます。
しかし一般的に子ども達にはそのような手段やお金がありません。利用方法も分からなかったりします。
通学路の安全性は学校までの距離が一番影響します。お子さんの安全面をしっかり考えてあげてくださいね。