除菌に便利な『次亜塩素酸』
次亜塩素酸ナトリウム溶液を薄めた次亜塩素酸スプレー。
漂白・殺菌作用があり、野菜や果物などの消毒としても使われているほど安全性も高く評価されています。
この次亜塩素酸は除菌用として品切れ状態。そこで、消毒剤で「代用」する方法も話題となっています。
次亜塩素酸の特性や「代用」の注意点、通販で次亜塩素酸を購入する際のポイントなどについてご紹介します。
- 除菌に便利な『次亜塩素酸』
- 次亜塩素酸の特徴・特性
- 家じゅう除菌できる次亜塩素酸
- 次亜塩素酸の代用の注意点
- 購入の際の確認ポイントは「濃度」と「製造日」
- 「ジーア」なら次亜塩素酸が毎月届く
- 泡ハンドソープが不足!やむを得ない場合は食器用洗剤を代用
次亜塩素酸の特徴・特性
次亜塩素酸はその名の通り「塩素系」の製剤です。
ウイルスや菌、汚れに触れると除菌作用をするのですが、空気に触れているうちに自然な化学反応で「水」に変化していきます。
そのためスプレーで霧吹き状で使うと除菌効果を発揮しつつ、しばらくすると蒸発していきます。
スプレーの瞬間は少し塩素系のにおいがするだけで、後は自然に消えていく感じです。
家じゅう除菌できる次亜塩素酸
感染症が気になる時期、適切な濃度で用意した次亜塩素酸であれば、スプレーボトルに入れてドアノブや手すり、スイッチ、トイレ周辺など、まとめて消毒できます。
また、ボトルを複数用意することで、食卓の消毒や外出先での手指の消毒、車の中の消臭と、さまざまな場面で使いまわすことができます。
次亜塩素酸の代用の注意点
以前までは通販サイトでごく普通に購入できていた次亜塩素酸。
昨今の情勢から非常に品薄となっています。
そのため、同様の成分で製造されている家庭用「塩素系漂白剤」を希釈して利用する方法も紹介されています。
メーカーの花王製品の例で見ると、次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤は、
- 台所用「キッチンハイター」
- 衣料用の「ハイター」
この2種になります。
消毒用に薄めて使うには
これらのハイターに入っている次亜塩素酸ナトリウムの濃度は約6%とのこと(メーカーサイト参照)。
消毒用に薄めて使うには、水5リットルに50ml(キャップ約2杯)が目安だといいます。
この薄め方で0.02%(200ppm)程度の溶液ができます。
ただし、ハイターなどの強アルカリ性の溶液は、皮膚に付くと洗い流しにくく、皮膚を傷めてしまうことも。
「ハイター」「キッチンハイター」は家庭用塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウムを含む)です。
非常にアルカリ性の高い製品であり、薄めた液でも皮膚を傷めるおそれがあります。
【参考】
また、酸性の洗剤(トイレの清掃用洗剤など)と混ざることで塩素系の有毒なガスが発生します。
「混ざると危険」の表示の通り、取り扱いには注意しましょう。
流通事情により見通しは不透明ですが、やはり家庭向けに販売されている「次亜塩素酸ナトリウム溶液」を購入して使用する方が使いやすいのかもしれません。
購入の際の確認ポイントは「濃度」と「製造日」
通販で購入する際のポイントとつぃては、製品濃度や製造日です。これらに注目して製品を選んでみましょう。
次亜塩素酸の「濃度」ppm表示
通販等で販売されている次亜塩素酸ナトリウム溶液は、500ppmや200ppmのものがメインです。数字が大きいほど濃い溶液となります。
500ppmの製品を手指に使う際は約5倍に薄めて、消毒の場合は2~3倍、また、嘔吐処理等には原液のままで利用できます。
手指の消毒専用で使いまわしたい場合は、200ppmの製品が便利でしょう。
家庭での使いみちを考えて、薄めやすい濃度のものがおすすめです。
次亜塩素酸の製造日
次亜塩素酸は、空気に触れると自然に化学反応して水に分解されていきます。
そのため製造年月日が新しい方が、表示通りの濃度を保っているといえます。
販売製品には製造年月日が表示されていることが多いため、販売サイトの表示を確認しておきましょう。
また、家庭で開栓して使っているうちに濃度も下がっていきます。開栓したら早めに使っていくことがポイントです。
一度に大量に購入するよりも、可能であるならば、製造日の新しい製品をコンスタントに使い切っていく方法が家庭用としては適しているといえそうです。
「ジーア」なら次亜塩素酸が毎月届く
次亜塩素酸水の「ジーア」なら、次亜塩素酸ナトリウム溶液が定期的に届きます。
超音波加湿器に入れたり、スプレーボトルに入れたり、希釈せずにそのまま利用できる濃度で届きますので手間もかかりません。
泡ハンドソープが不足!やむを得ない場合は食器用洗剤を代用
泡のハンドソープも感染症の流行期に欠かせない洗浄用品です。
泡ハンドソープが不足している、買い物に行けない、品切れしている、という時は、食器洗剤でも代用は可能です。
食器洗剤1:水2、または1:1程度で希釈します。
泡用ハンドソープの容器に入れるとしっかりと泡で出てきます。
製品によっては洗浄力が強いものもありますので、少量で試して濃度を調整してみてください。
手を洗浄する重要度と、一時的な代用物としてのバランスを判断したうえで、試してみてくださいね。