ストレス性の腹痛で内視鏡検査
以前、耐えられない腹痛に苦しめられ、受診したところストレスによる「急性腸炎」と診断されました。
腸炎は、腸に炎症が起きている状態です。猛烈な腹痛で夜中でも目が覚める痛みでした。
詳しい検査を受けると胃腸の機能そのものには問題なく、原因はストレス。
この症状が一定期間、続きました。
個人的には陣痛よりも痛いのではと思ったほどです。
このようなストレス性の腹痛は、子どもにも起きる可能性があります。
ストレスの見きわめ
誰でも心配事や抱えているストレスをなかなか説明できるものではありません。
子どもの場合は対処もきっと難しいだろうなと思います。
ストレスが原因ならば、胃腸薬などで原因が消えるわけでもなく、症状が続く可能性があります。
子どもがイヤだと感じる場面で「お腹が痛い」と話しているとき、信じてあげていますか。本当にお腹が痛い可能性があります。
日ごろの様子と違うところを感じたら、顔をよく見て話を聞いてあげましょう。
家族なら、便秘やおならの変化など胃腸の症状にも気づくことができます。
ストレスと自己肯定感
学校での生活にストレスを感じていても、子どもは自分で説明するのも難しく、周囲もなかなか変調に気づけません。
世界の中でも日本の若者の自己肯定感は低いと評価されています。
この低さは「謙虚さ」ではありません。
友達同士の中で感じる差異。
大多数から外れることで大きくなる劣等感。
発達面に周囲とずれているお子さんの場合は、学年が進むごとに自信が下がりがちです。
自己肯定感は自力で上げるのも難しいものです。
自分を大切にできない気持ちを、どうにも変えられない心理なのです。
自己肯定感を維持する、低下させない、そういう支えが生きていく上で重要な意味を持ちます。
自己肯定感は一生を左右する
日本を支える子ども達。成長して大人になっても、不安定な就労状況が待っています。
誰でも将来への不安感を抱きがちです。生活の不安定さは自己肯定感をどんどん低下させてしまいます。
大学を卒業しても非正規雇用しか就労の道がない場合、同一労働内容、長時間労働であってもサラリーマンの平均賃金と比べて、大幅に低くなっています。
現在は単身女性の3人に1人が貧困と指摘され、月10万円以下のレベルで生活しています。
このような生活で、若い時期はしのぐことができても、心身の健康面のリスクが上昇します。
どんな状況になっても自分は大丈夫。
心の基礎は、長い年月をかけて作り上げられるものですが、発達面に難しさを持っている子どもの場合、成長過程で自信を失いがちです。
格差の固定化と将来への不安
がんばった人が成功する世の中ですが、例えば学校のカーストで下位に位置づけられると回復が難しく、強い人間から不本意なレッテルを貼られ、はがすこともできません。
そのような社会で、うちの子がしっかり生きていくことができるかどうか。不安に感じつつ、まずは実行できる事に集中しています。
お子さんが自信を持てる事、集中できる事を見つけてあげてください。もしかしたらゲームなど、親が好まない方向かもしれません。
でも、自分の心のモヤを、日々確実に晴らしていくことが大切だと感じています。
自信をつけるために…息子に見せていた大河ドラマ
NHKの大河ドラマで歴史ものを学べると思い、息子と一緒に第1話から見始めた時期があります。
歴史ものですので、録画して見ます。
- セリフの意味
- 登場人物
最初はこのくらいしか理解できません。
しかし、「この登場人物は歴史マンガに載っているこの人」と教えると歴史マンガを読むようになりました。録画で見ながら、室内にある物をクイズにしたり説明してあげたりします。
そして「戦国」という時代ですが、どのくらい昔なのか。これは算数で出てくる「大きな数」の学習と同じで、年表を見ながら想像します。
同時期にヨーロッパでも戦争が起こっていたので、そういう時代なんだなと大人も勉強になります。
テレビを見ながら勉強できる
わが家で心がけていたのが、「テレビやマンガを見ながらでも勉強できる」という点です。
学習マンガが代表的ですし、
- クイズ番組で出てきたのはコレ
- アニメで出てきた物の名前はこれが由来
そういう教え方もできます。
子ども本人が見たいものを規制しすぎないようにしながら、勉強に結び付けるようにしています。