並行通園中
うちの子は「幼稚園」と「療育」との並行通園中です。4月から「年中組」。
年長になると実施される「就学前検診」のことを考え、『就学前検診に備える最強の方法』を読み始めました。
ふだん、テレビ番組などで見かける話って、一般的な子育てのアドバイスで、うちの子にはしっくりこない…と感じている方も多いと思います。
図書館などでたくさんの本をパラパラ見てみて、わが家の参考になりそう!という本をピックアップして読み込んでいくと良いと思います。
『就学時健診に備える最強の方法』鈴木昭平・著
親の頑張り次第で、発達障害は顕著に改善できる、と確信しながら指導されている幼児教育のスペシャリスト。
この著書は小学校入学前の「就学時健診」に的を絞って書かれています。
年長さんの10月~11月ころ実施される「就学時健診」ですが、わが家は療育施設と幼稚園の並行通園をしてるため、実質的に年長の一学期が節目だと言えます。
園や療育先から意見書などの書類が提出されたり、一般のお子さんよりも早めに相談会が行われたりするからです。
この著書を読みながら
- グレーゾーン
- 支援級か通常級か
- 支援学校ではなく地元小学校の支援級に入りたい
このようなご家庭に向けた内容、そして子供の将来に悩んでいるすべての家庭のために書かれていると感じました。
園・療育先の意見書
意見書としては、年中の頃~新年度の様子…この辺りを踏まえて記載されるようです。
県・地域により多少のずれはあるかもしれませんが、「年長さんの春」が節目と考えて、家族は早めに準備をしていった方が良いと思います。
娘は4月から「年中さん」ですが、正味1年しかないということになります。
療育施設で目標(事業計画)を立てる際は、半年単位になることが多いと思います。その他、気になる点やお子さんの伸ばしたいポイントについて支援の先生に相談し、アドバイスを仰ぎましょう。
就学時健診で決まること
就学時健診は、小学校の「普通級」で大丈夫なのか、「支援級」が良いのか「通級」が良いのか、「支援学校」か…そういう判断をする場です。
療育を受けている子、並行通園中の子は早めに相談の場がありますので、園でのお子さんの様子等を親の立場で説明できるようになっていると安心です。わが家も上の子の時に、就学時健診の対策をしていました。
就学時健診に向けて…「成長発達サポート表」
著書の中には「成長発達サポート表」が付いています。お子さんの発達の段階を細かく判断できるようになっていて、得意・不得意、その度合いを細かく判断できるようになっています。
このような指標をもとに、自立の基礎となる「基礎能力」を伸ばす働きかけにつなげていきましょう。
著書の内容から:家族だからできる支え方
- 一番近くで見ている家族のバックアップだからこそ、お子さんが生活しやすくなるように、能力を伸ばせるように、支えてあげることができる。
- 就学前診断の段階で、親は現状をしっかり把握。
- 基礎能力の不足点を現在進行形で伸ばしていく。
このような点に注目して書かれています。
子どもの基礎能力とは
基礎能力とは、社会面・言語面・知覚面・身体面の4つ。
6歳までの達成度合いで、進学先を検討する指標になるようです。
- 50%以下…支援学校
- 80%以下…支援「級」
- 80~90%…グレーゾーン
- 90%以上…通常級
このような指標を見ると、うちの子はどの位置にいるのだろうかと思います。専門家でもないため、親の目からどう判断したら良いのか…
そういう時、やはり苦手なところを正確に見つけ出すことが重要ですよね。「集団活動の中で〇〇することがニガテ」と具体的に分かっていると、働きかけの方向性が分かります。
「成長発達サポート表」掲載ページ
著書の84ページから133ページまで「成長発達サポート表」の説明が書かれています。以降、200ページまでは声掛けのコツや血行改善、就学時健診までのアドバイスが、たっぷり掲載されています。
- 「成長発達サポート表」でチェックして不得意面を伸ばしていこう
- 働きかけで子どもは成長する
- 就学時健診を目標に働きかけをしていこう
- 教育委員会との面談の際は、「これまでの経過」「トレーニングしている部分」「入学までにできるようになる部分」を説明する
- 入学予定の小学校への訪問を相談し、親子で見学に行こう
脳科学者・澤口俊之先生
発達障害について、脳科学者・澤口俊之先生の著書の情報も掲載します。
上記の鈴木昭平先生の著書でも「右脳と左脳をバランスよく育てる」ことが書かれていましたが、脳科学者・澤口俊之先生の発達障害に関する著書でも同様のことが書かれています。
澤口俊之先生の情報
《公式ブログ》脳科学者はかく稽ふ(かんがふ)
《公式サイト》澤口俊之・人間性脳科学研究所の公式サイト
「空間認知」を使って遊ぼう
子どもがどんどん覚えてくれるため、使いがちな「フラッシュ・カード」について。便利な学び方の一つですね。
しかし脳科学によると、もともと発達障害・自閉の傾向のある人の脳は、右脳が良く働いて左脳とのバランスが取れていないのだそうです。
もし、そこへ「たくさん覚えられる方法」としてフラッシュ・カードを継続的に利用していると、右脳と左脳のアンバランスがさらに広がることになります。
そのため脳科学者・澤口俊之先生は著書の中で、フラッシュ・カードの使用には否定的な立場を述べています。
それよりも空間認知能力を高めるため、ボールや風船を放物線状に投げっこする遊びを推奨しています。
空間認知をつかさどる部位を使って遊んでいると、脳の前頭連合野も刺激するため、発達障害的な症状の改善につながるのだそうです。わが家でもさっそく風船ぽんぽん遊びを始めました。