子どもの「偏食」って気になりますよね。
一般のお子さんであれば、そのうち慣れてくる、気にしなくていいと言う話を信じることができるかもしれません。
しかし発達デコボコっ子は好きとか嫌いとかいう以前に、決まったパターンへのこだわりや、その時の頭の中、周囲の状況にも大きく左右されますので、食事のこだわりが本当に長い年数続くのです。
それでも一応、小学校の中学年ごろになると改善されてくると言われています。あと何年あるのでしょうか。3回の食事+おやつで、年中悩まされています。
- どうして同じものばかり…?
- 同じものばかりでも大丈夫なのだろうか…
- [1]主食中心対策…こっそり追加法
- [2]お菓子対策…在庫を増やさないようにする
- [3]代替食品
- [4]肉系のガッツリおかず
- [5]サプリメントの手助けも
- 食事の好みはきっと変わる
どうして同じものばかり…?
不思議ですよね。いつの間にか白系の食べものや主食系の食べものばかり好んでいます。一般的に食事にこだわりのあるお子さんの傾向としてこのような種類があります。
- 白系…ご飯・牛乳・ヨーグルト・アイス・豆腐・チーズ
- 主食系…ご飯・パスタなどの麺類
- 一口サイズ・好きな食感のもの…形・視覚面のこだわり
- はじめて食べるものはダメ
- 静かな環境でないとすぐ気持ちが逸れる
わが家の場合
上の子は白ご飯があれば、おかずも食べることができました。ただし飾り包丁をすると途端に「他のもの」に見えてしまうらしく、嫌がっていました。
下の子は時間帯・メンバー・その時の気分によりバラバラの食欲です。予測もできませんし対策も立てられない。気分屋的な食事になっています。
同じものばかりでも大丈夫なのだろうか…
主食系・白いもの系の食事中心の場合には、やはり栄養バランスに注意が必要だと思います。
糖類を含む炭水化物を消化するとき、体内のミネラルを消費します。食べている炭水化物の「量」が多いと大量にミネラルを消費してしまうため、なにもしなくてもミネラル不足が起こってしまうのです。
ただでさえバランスの悪い食事内容なのに…ミネラルが不足してくると、それだけで貧血、疲労感、うつ傾向などの原因になると指摘されているのです。
バランスの悪い食事は決して良くはない。本人の希望は尊重しながらも、親の側で少しずつ工夫を取り入れていくしかありません。
[1]主食中心対策…こっそり追加法
「お釜にポン」みたいな、ご飯に混ぜて栄養価を高める商品もありますよね。
- ご飯に野菜の入ったふりかけをかけてみる
- 野菜を嫌がる時は、好きな胡麻ドレッシングやマヨネーズで味付けをする
- さらに「すりごま」を加えてみる
- 亜鉛が含まれている「焼き海苔」「味付け海苔」を食事に加える
地道に追加しています。
[2]お菓子対策…在庫を増やさないようにする
お菓子は糖分の多い食品ですので、ミネラル不足に拍車がかかります。在庫を置きすぎないようにしています。
[3]代替食品
そうは言っても、いざという時の保存食品・間食が必要です。代替品として果物やナッツ類もおススメです。
フルーツはビタミンも食物繊維も豊富で、缶詰を買い置きできます。災害用食品にもなりますね。ビタミン類については、ビタミンCが強化されたジュースもあります。
ナッツ類はビタミンEが豊富で抗酸化作用もあり。塩分の摂り過ぎにならないよう「無塩」加工の製品がおススメです。
お砂糖は「黒砂糖」が良いかも
白色の「上白糖」と茶色の「三温糖」を見ると、茶色い三温糖のほうが健康に良さそうな気がしますよね。
白い砂糖は精製されて不純物を取り除いているから白い色をしています。上白糖・グラニュー糖・ザラメ糖はほぼ同じものだそうです。
茶色のお砂糖には、「三温糖」「黒砂糖」「きび糖」「てんさい糖」などがありますね。
この中で黒砂糖以外は、サトウキビの成分の「蜜」を煮詰めて結晶にしているため茶色い色をしていて、栄養価の違いはわずかだと言います。
一方、黒砂糖はサトウキビを絞って煮詰めてそのまま結晶化しています。サトウキビに含まれるミネラル分(カリウムやカルシウム)が詰まっているのです。
「きび糖」や「てんさい糖」も健康に良さそうですが、上白糖と同じような工程で製造され、さらに「蜜」が加えられて茶色になっています。そういう工程になっていますので、成分としては上白糖と大きな差がないのです。
砂糖のなかでミネラル分が高いのは「黒砂糖」ということになります。
[4]肉系のガッツリおかず
食事は3食、バランスよく…なんてうまい具合にいきませんから、飛びついてくれる肉類のおかずを用意してみます。
タンパク質をしっかり食べるとカロリーを摂取できますので、次の食事までに空腹感も出にくくなります。
バラバラ食べの下の子は、肉系でも食べたり食べなかったり。気まぐれに根菜の煮物を食べたり、食べなかったり。何が好きで嫌いなのかがいまだによくわかりません。身長・体重ともバッチリ増えて病気も少ないので、病院では気にしなくて良しと判断されています。何がどうなっているのか…不思議なままです。
[5]サプリメントの手助けも
栄養不足の中でも心配なのが鉄分です。これはサプリメントに頼ることがあります。子ども用のサプリメントや噛んでも美味しい種類のものを選んでいます。
ただし、「1日当たり3粒」が目安であれば、1日に1~2個程度にしています。
食事の好みはきっと変わる
何を作ってあげてもダメで、心が折れそうになる食事。好みはきっと変わると信じています。
いろいろな場所、いろんなメニュー、いろんな人達と食事するうちに、これを食べてみたい、マネして食べてみたいと言う気持ちが芽生えてくると期待しつつ毎日の食事を作っています。