SST絵カード『どっちがカッコいい?』
SST(ソーシャルスキルトレーニング)用の絵カードセット『どっちがカッコいい?』 を利用してみました。
1つのテーマで2枚の絵カードを並べて見せて、「どっちが『正しい』のか」「どっちが幼稚園・小学生としてかっこいいか」を考えさせるカードです。
- SST絵カード『どっちがカッコいい?』
- SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは
- SST『どっちがカッコいい?』の内容
- SSTの絵カードで考えて納得しながら学ぶ
- 絵カードの絵を思い出して行動を振りかえる
- ソーシャルスキルトレーニングの絵カードを続けるコツ
- おすすめSST絵カード『連続絵カード・幼年版』
SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは
人とのやり取りで苦手感があったり、その場面の理解や暗黙の了解などを察知できなかったり、社会規範・常識・ルールを獲得しにくかったり。
そういう社会的なスキルの練習を目的としているのがSSTのトレーニングです。
SSTの絵カードでは、日常生活で起こりうる場面・出来事の意味を理解したり、その場面・状況にふさわしい行動を考えたり学んだりすることができます。
SST『どっちがカッコいい?』の内容
カードは52枚のセット(104枚+白紙6枚入り)です。明らかな正・誤の比較というよりも、中にはどちらが正しいのか微妙に感じられる場面もあります。
普段のお子さんそのもの!という絵もありそうです。子ども本人も「どっちだっけ?」と迷う部分がありそう。
SSTの絵カードで考えて納得しながら学ぶ
人からの指摘ではなく、その場面の絵を見ながら客観的に考えるのがSSTの絵カードです。
その場の雰囲気や暗黙の了解は、子ども本人にとっては目に見えないルール。人から指摘されても了解できなかったり、受け入れられないことがあると思います。
このSST絵カードでは、何がポイントとして問われているのかを絞って、「どっちがいいだろう?」と問いかけます。
見ている子供の方も、正解を当てたい!という気持ちがありますし、二者択一なので、どちらかが正解のはずです。
すぐに正解できる絵もあれば、「え?(いつもの自分はこっちの行動をしているけれど…)」と、迷ってしまう絵もあります。
絵カードの絵を思い出して行動を振りかえる
日常の些細な行動でも、実際に絵カードの場面に接したときにマッチングできそうな気がします。
また、自分がその場にいると客観的になれないような場面であっても、絵カードを思い出して、「あ!」と考え出せそうです。
ソーシャルスキルトレーニングの絵カードを続けるコツ
コツとして、絵の正解を当てながら、あまり本人の日頃の行動を指摘しすぎないことが重要だといえます。
どちらがカッコいいのか、微妙な絵のセットもありますが、子どもにとっては1つは「カッコいい」、その反対は「かっこ悪い」と感じ取っていることもあります。
- あなたは日頃、こちらの「かっこ悪い」方の行動です。
そう指摘されると誰でもいやな気持になります。
本人が心の中で理解できればいい、というスタンスで、先生であるかのような中立的な様子で、絵カードを使っていきましょう。
おすすめSST絵カード『連続絵カード・幼年版』
園や学校の集団生活で、なんとなくみんなが守っているルールや決まりごと。SSTの絵カードで、苦手なのはどういう場面なのかを探し出すきっかけにもなります。
連続絵カード「幼年版」は3枚組の絵カードで構成されています。
集団生活でのルール・約束事・人とのやり取りについて考える場面が集められています。
- …どのような場面なのか
- …どのような行動をとったのか
- …より適切な行動の提示(どうすればよかったか)
人とのかかわりによって、「どうすれば、よりよいのか」を提示しています。
▼連続絵カード「幼年版」
「身近な出来事の意味」や「場面・状況にふさわしい行動」、「相手の気持ち」等を学ぶことができます。
このシリーズでは、就学前の時期、小学生向け、中学生以上向けの内容がそろっています。
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