うちの子HACK

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駐車場で隣接「トナラー」さんが隣に駐車する理由

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特性

 

本人としてはちゃんと理由があって行動しているのに、他人から見たら「どうして?」ということって多いと思います。

クラスや職場で起きる出来事だけでなく、全国的に見かけられる有名な行動があり、「トナラー」とも呼ばれる駐車方式があります。

広い駐車場で他にも区画があいているのに、停まっている車に隣接して停める駐車方法のことです。

 

 

 

 

疑問に思う「隣接停め」

車も大型化しているので、すぐ隣に停めるとドアも開けにくいはず。

せっかく車が混んでいるところを避けて広いところに駐車したのに、そのすぐ隣に停められてしまうことがあります。

これが児童公園などの駐車場なら、みんな子どもの乗せ下ろしがあるため1台あけて市松模様のように駐車するパターンをよく見かけます。

しかし一般的な商業施設の広い駐車場の場合は、お店の入口に近いかどうかに関係なく「隣接停め」をよく見かけるようになりました。

 

乗り降り中もお構いなし

子どもをチャイルドシートに乗せ下ろしする時は、荷物もあるため親の身体が車から半分出ていることが多いと思います。

他の区画があいているにもかかわらず、そのすぐ隣に停めようとする車もいるのです。

子どものベルトを締めて荷物をフックに引っ掛けて、お菓子を渡して…運転席に戻ろうとして後部席のドアを閉めると、すぐそばに車の鼻先があったりします。

「まだ?」の表情で待っている運転者の顔を見ると、本当にぎょっとするのです。

 

 

 

本人たちの「理由」

どうしてすぐ隣に停めるのでしょう。

理由の一つに、白線の内にぴったり停めるのが下手だ、という理由があるようです。そのため周囲の車を「目安」にして自分の車を停めたい。

つまり1台分だけ空いている場所があったら、そこは「絶好な」場所ということ。狭いため実際には数回切り返しながらの駐車になるにもかかわらず、「そこに停める」と決めてしまうようです。

 

「??どこが不思議なの??」

隣接停めをごく普通だと感じている「トナラー」さんにとっては、みんなの反応が不思議のようですね。自分的にはちゃんと理由があるのですから。

同じように、誰にでも何気ないマイルールを持っていて、「え?私、変わっているの?」と感じることってあるのではないでしょうか。

これは、発達に特性を持った人の言動にも、同じような感覚があるのではと思います。

 

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増えてきてる?「多数」が逆転するかも

トナラー

「トナラー」の駐車方法は全国的にみられる現象のようで、増えてきている?と感じる方も多いようです。

ドアの開閉の時に当てられてしまう気がしますし、入出庫の際に接触されるのも心配です。

何が普通で、普通ではないかの違いは一般的に多数決で決まるかもしれませんが、「トナラー」については数が逆転する可能性もありそうです。

高齢運転者も増え、認知症も老年だけの症状ではありません。

そして若い人は車の所有割合も減り、運転そのものに慣れていない人が増えています。

ドライバーの中で「トナラー」が多数化する可能性もあるのです。

 

子連れ運転時の注意点

「トナラー」という名前も広がってきていますし、群集心理のように他人と並ぶと安心に感じる人もいるのかもしれません。

ただし、「トナラー」は駐車の苦手な人、運転が下手な人の可能性も高いため、子どもを連れて運転している際は、乗り降りに注意すること、駐車場そのものが危険であることを子どもに教えていくことが重要です。

こちらが降りようとドアを開けたにもかかわらず、それを押し切るように車の鼻先を入れてくる車もいます。

イライラして、こちらが運転まちがいを起こさないようにすることも大切です。

自分も誰かの迷惑になっているかもしれません。

そして、悪意をもって隣接停めをしている可能性もゼロではありません。

乗り降りしやすいように遠くの広い場所に停める方もいると思いますので、子ども連れの際は特に注意して行動しましょう。

 

人生に活かす、子どもの行動の見通しに活かす

パーソナル

トナラー問題は、「人によって基準が違う、感覚が違う」ことで起こる現象の一つです。

周囲の車を基準にしているだけであっても、その心理には、自分中心の発想や、パーソナルスペース(相手と間をあけるべきゾーンの感覚)の概念が乏しいなどの面も現れていると思います。

  • 他の車を参考に駐車したい…迷惑になる可能性に気づけない
  • 駐車場の端から埋めるようにして停車したい(自分中心)
  • 都合の良い駐車スペースを見つけると、もう「その区画しか見えない」心理

という面です。

周囲から見てどう思われるか、本人が気づいていない可能性が高いことも考えられます。

人のふり見て…という通り、自分の行動を見直すきっかけにしたり、うちの子も今後このような行動が出てくるかもしれないといった発想で、人の行動を一種の見本に活かしていきましょう。